2022年8月7日 （仮訳）カカオ天狗巣病の病原菌に寄生する新種Trichoderma stromaticum Samuels, GJ. et al., 2000. Trichoderma stromaticum sp. nov., a parasite of the cacao witches broom pathogen. Mycological Research. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0953756208603792 [Accessed August 7, 2022] 【R3-09762】2022/8/7投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ ブラジルにおいて天狗巣病に感染したカカオから分離された菌を検討し、Trichoderma stromaticumとして新種記載した。 本種は分生子が徐々に黄緑色になり、フィアライドがPachybasidium型であることなどで特徴づけられた。 分子系統解析ではT. harzianumおよびT. virensとの類縁性が示された。 Brazil, Pará, Belém （新種） Trichoderma stromaticum Samuels & Pardo-Schulth. 語源…子座の（パスチュールの形態から） 【よく似た種との区別】 Trichoderma polysporum 形態的に類似している（当初この種として報告された） パスチュールが離散的である パスチュールがクッション形 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパスチュールが寒天培地表面に緩く付着しているだけで容易に分離するという特徴を欠く 本種と異なりパスチュールが非常に密という特徴を欠く 本種と異なり分生子が白色からのちに黄色または緑色になるのではなく白色～クリーム色で老成しても淡緑色または灰色にとどまる ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Trichoderma viride ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりほぼ子座様の構造を形成するという特徴を欠く 本種と分生子柄の分枝パターンが大きく異なる 本種と異なり分生子表面が平滑でない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される